10月 7th, 2008
米国におけるエンロンやワールドコムの破綻、日本でもライブドア事件やカネボウの粉飾決算に代表されるように、企業の不正行為や投資家や社員を欺く行為が度々発生しています。
また数々の食品・飲食業で内部告発が発生し、企業のトップがテレビカメラの前で頭を下げるシーンを見られた方も非常に多いと思います。
一方で、就職・転職市場を見たときに、就職志望の学生や転職志望者が入社後に「こんなはずではなかった」「企業が公開しているイメージと実際のイメージが違う」という声が少なくありません。
私自身もインターネット業界のキャリア・コンサルタントとして、多くの転職志望者にヒアリングすると次のような声を聞くことがあります。
「求人サイトや転職エージェントに勧められるがままに入社した企が、入社前に聞いていた社風や労働条件とは違う」
いずれにしても、新聞やテレビ、雑誌などのメディアを通じて見る企業と、実態の企業の姿との乖離が大きくなった結果が上記のような出来事に繋がっていると思います。
その乖離を小さくするべく、労働者や関係者が企業について建設的な評価を述べ、共有する試みが日本でも米国でも始まっています。
★Glassdoor.com
http://www.glassdoor.com/index.htm
Glassdoor.comは、2008年6月に米国のGlassdoor.com社が提供を開始したサービスです。
サービス内容はとてもシンプルで、
-企業に対する評価/レビュー
-企業の各ポジション毎の給与情報
を利用者が閲覧・投稿することができます。
仕組みは、投稿を閲覧するためには自身の所属企業に対する評価・サラリーをポストする「Give and Take」方式です。
googleやJPMorgan, Accentureなど有名企業についても従業員による生の声を見ることができます。
9月2日現在、100件を超えるレビューが投稿されている企業が29社あり、投稿数も日に日に増加しているようです。
★企業レビュー
http://careerconnection.jp/review/
株式会社グローバルウェイが提供する、ビジネスSNS「キャリコネ」の1コンテンツとして、2008年4月より企業口コミ・評価が提供されています。
9月2日現在、18593の企業について口コミ・評価を投稿することができます。
評価情報はキャリコネユーザのみ投稿ができるようになっています。
Glassdoor.comと違って今のところ給与情報は見ることはできませんが、今秋に給与明細を閲覧・投稿できるサービスがリリースされるようです。
米国でも日本でもこのようなサービスが提供され始めており、「企業」はその真の姿を労働者にさらけ出さざるを得ないようになってきています。企業にとって脅威と見るかは見方が分かれると思います。
常に誇りを持って事業に取り組んでいる企業にとっては何ら恐れることはないでしょう。批評や指摘を受ける企業もあると思いますが、そういった部分は改善して、取り組みを見つめ直す。結局は会社にも労働者にも大きなメリットになるのではないでしょうか。
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